国内初 英国シュアバイン社と協業し、英国で多くの実績を持つサイバーセキュリティ情報共有基盤を日本企業や情報連携組織向けに提供

(株)日立システムズは、英国のSurevine Limited(以下、シュアバイン社)との協業により、異なる企業・組織間でサイバー攻撃などの対処情報などをインターネット上でリアルタイ ムに共有可能にするサービスを、2017年3月末までに販売開始する予定。 同サービスは、英国において多くの実績を持つシュアバイン社のサイバーセキュリティ情報共有基盤 「Threatvine(スレットバイン)」を利用したサービスで、日本では同社が初めて提供する。
現在、多くのセキュリティ事故の報道に見られるように、企業や組織においてサイバー攻撃の対策が急務となっている。しかし、標的型攻撃をはじめとする昨今のサイバー攻撃は、組織化されたプロ集団により高度な技術で行われており、企業や組織のセキュリティ担当者が、個々の技術力と一般的な情報で対応するには限界がある。そのため、重要インフラ事業者などにおいては企業間における情報共有を促すための情報連携組織(CEPTOAR)の発足や、各組織のもつCSIRTの横連携を進め、横断的なサイバー 攻撃対策を進めている。しかし、サイバー攻撃の被害状況などの機微な情報を異なる企業間で共有する場合は、開示する範囲の指定、過去情報の蓄積・参照方法など、解決すべき多くの課題がある。そのため、こうした課題を解決し、一つの組織が検知または被害を受けたサイバー攻撃などの脅威情報やその対策手段を、複数の組織間でスムーズに共有・連携し合い、社会全体が一丸となって対策できる仕組み作りが求められている。  こうした背景から、同社では、サイバーセキュリティ対策を推進する企業や情報連携組織等に対し、サイバーセキュリティ情報共有基盤「スレットバイン」を利用したサービスを提供する。「スレットバイン」は、英国において政府関係機関をはじめとする2,000以上の企業や組織が利用しているサイバーセキュリティ情報の共有基盤。情報を暗号化し保護する機能に加え、アクセス権の管理機能があるなど、機微な情報の取り扱いに対応している。また、匿名投稿機能による参加組織間での情報共有の活性化、参加に対する心理障壁の排除など、サイバーセキュリティの情報共有に特化した機能を有している。同社は、「スレットバイン」の提供に加え、従来から提供しているセキュリティぜい弱性などのイ ンテリジェンス情報をあわせて提供する。同サービスを導入することで、コミュニティ参加組織が受けたサイバー攻撃の内容や対応策等を匿名化の有無を指定して、コミュニティ内で共有することが可能になるほか、サイバー攻撃の動向をいち早く把握し、コミュニティ参加組織内の他社事例を基にセキュリティ対策を迅速に実行することが可能になる。  例えば、コミュニティ参加組織内のいずれかの企業がサイバー攻撃を受けた場合、その現象やログ情報をコミュニティで共有すると、関連情報を知る参加組織内の他社からの情報提供や、過去に同じことが起き たコミュニティに参加する別組織から解決事例の情報を取得できるなど、リアルタイムな有識者とのコミュニケーションにより、解決策の糸口を迅速に見いだすことが可能となる。

◆スレットバイン
「スレットバイン」は、サイバーセキュリティの情報共有を行うことに特化したソーシャルネットワーク基盤。複数の企業・組織間でサイバーセキュリティ情報のスムーズな情報共有やコラボレーションを実現したいユーザー向けのサービスで、クラウド上にプラットフォームを提供する。利用しやすいユーザーインタフェース、組織に必要な情報への素早いアクセスを可能にする情報管理、活発な情報共有や意見交換の妨げになる心理障壁の排除など、多くの機能を提供する。これらの機能により、情報共有を行うための信頼されたコミュニティの形成および組織間の情報共有の活性化によるコミュニティ全体のセキュリティレベルの底上げを支援する。「スレットバイン」は、英国でサイバー攻撃が多発したことをきっかけに、2013年に政府主導で設立された官民連携のパートナーシップ組織CiSP(Cyber-security Information Sharing Partnership)が利用している基盤を基にして作られている。CiSPでは、政府機関や業界組織・企業間でサイバーセキュリティに関する脅威情報を共有し合うことで、サイバー攻撃被害の拡大を未然に防ぐなど、多くの成果を上げている。

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