Innovation Summit Japan 2017開催H.264に初めて対応したMOBOTIXカメラも市場投入

 MOBOTIX AG(Langmeil, Germany)は、5月23日、横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズに於いて「Innovation Summit Japan 2017」を開催した。
MOBOTIX AGのCSO Dr.Tristan Haage氏、Matteo Lugaresi氏、Sercan zor氏のプレゼンテーションの他、パートナーによる導入事例等、盛り沢山の充実したカンファレンスが行われ、同社の戦略、新製品や新技術が紹介された。

◆100万台の実績
MOBOTIXは、世界初となる録画(DVR)機能内蔵の分散型IPネットワークカメラシステムの販売、監視カメラ用途として世界で初めて独自開発されたコーデック「MxPEG」の開発、Hemispheric技術を導入した世界初の360°全方位カメラQシリーズの発表、ビデオ監視とエントランス制御を結合したIPビデオドアステーションのリリース、革新的な動体検知機能MxActivitySensor、業界最高水準の光感度を誇る6メガピクセルムーンライトテクノロジーの発表など、他社にはない独自の高度なテクノロジーを提供し続け、2017年初頭には累計100万台目のカメラを製造した。
今回のカンファレンスでは、その独自の高度なテクノロジーに加え、業界標準のH.264を初めて採用する他、GENETEC社との協業による統合化等により、新たなマーケットを開拓しさらに市場の拡大を図る方針を明らかにした。

◆H.264に初めて対応したMOBOTIXカメラMx6
新しいカメラシステム「Mx6」は、MxPEG、MJPEGの他にH.264と異なる解像度で同時に映像データを配信でき、ユーザーは、圧縮、画像データの保存の為にMOBOTIXが開発したMxPEGのみならず、H.264を選択することも可能となり、H.264を要求事項としている案件に対しても優位性を提供することができる。また、ONVIF標準規格に準拠しており、MOBOTIXカメラをサードパーティーのビデオマネジメントソフトウェアに容易に統合できる事になり、MOBOTIXのシステム統合が大幅に簡素化される。
また、より強力なデュアルコアCPUにより、同じ解像度で、以前に比べて2倍以上のフレームレートを実現。これにより、早い動きをこれまで以上の画質で記録。さらに、ナンバープレート認識のためのアプリケーション等のカメラに追加するソフトウェアのためにより多くの容量を備えた将来性を見据えた設計となっている。
2017年以降、半球カメラ以外のすべてのMOBOTIXカメラに標準装備されている「MxActivitySensor2.0」の3D動体検知では、視野に応じてサイズを区別するため、雨、雪、木々やカメラ設置ポールの揺れだけでなく、鳥や野生動物による誤検知の低減と、イベント制御録画によるディスク容量とネットワーク負荷の大幅な低減を可能にする。これにより、カメラは、アラームイベントに反応して、例えばセキュリティサービスに通報したり、スピーカーで警告メッセージを流したり、照明を点灯することにより損害や盗難を未然に防止することもできる。
Mx6シリーズは、デュアルアメラモデルのM16、D16、S16、V16が4月にリリースされ、今後、シングルレンズ屋外モデルのM26、D26、Q26、S26、シングルレンズ屋内モデルのc26、i26、p26、v26が順次発表される。

◆各市場におけるインテリジェントなソリューション
・小売業向け
MOBOTIXカメラには、オブジェクトと人物のカウント機能や、滞留分布を表すヒートマップ機能が内蔵されており、滞留時間、逆方向への移動、反転、速度超過、禁止領域への侵入などの人物の移動パターンによりイベントをトリガーできる他、従業員の配置、施設のデザインと動線、広告の設置等の改善を図ることで売り上げの増加とコストの最小化を同時に達成できる。
近々公開されるMOBOTIX ManagementCenter 2.0では、POSシステムの売上データの検索と並べ替えの機能が利用可能になり、例えば、商品や商品価格、従業員を関連付けた売上データの解析や、ビデオ・画像を表示し、キーワードによって売上データを検索することも可能になる。
・産業と重要インフラストラクチャ―向け
MOBOTIXのサーマルデュアルカメラは、温度の限界また範囲を逸脱した場合に、自動的にアラームをトリガーするため、火や熱源の検出に有効で、制御室にMOBOTIXのサーマルカメラのライブ映像を追加することにより、危険な状況を軽減し、大きな損害が発生する前に回避することができる。さらに、設置後は、リモートで運転確認やメンテナンスが行ええるためコスト削減も可能になる。
・公共交通向け
S15/S16シリーズは、簡単な設置で、設置面積も小さく、高価で脆弱なレコーダーが不要なことから、車両など公共交通向のセキュリティの向上とコスト削減に最適なカメラといえる。
例えば、S15の映像データをバス上に保存し、アラームが発生した場合にこのデータをバス会社の制御室に無線で送信し、対応人員や緊急サービスによって即時に必要な対応を開始することができるなど、セキュリティを向上し運用コストを削減しながらサービスを改善することを可能とする。
・周辺警備
周辺警備では、危険性の可能性を24時間監視する、信頼性の高い効率的なソリューションが求められる。
MOBOTIXのサーマルデュアルカメラであれば、昼間の明るい6メガピクセル画像と夜間の動体検出画像の両方を組み合わせることで、従来の赤外線照明などの追加機器なしに広い周辺領域を効率的に監視できる。さらに物体が監視領域内に入ると自動的にサーマルセンサーから光学センサーに切り替えて高解像度録画を開始するため、プライバシーを保護しながらのビデオ監視を実現できる。

◆セキュアなカメラ
MOBOTIXカメラは、さまざまな独自のセキュリティ技術を組み込み外部からの攻撃を防御している。
・MOBOTIXの工場のみでしか、ユーザーのパスワードのリセットができない。
・さまざまなユーザーとグループに異なる権限を与え、設定を制限する。
・ファームウェアのアップデートには、MOBOTIX本社で署名されたものしかアップデートできない。
・カメラは、パスワードをハッシュ化しアルゴリズムを作成するため、カメラからパスワードを取り出すことは、ほぼ不可能。
・ハッカーが体系的にパスワードを試すブルートフォース攻撃に対する効果的な保護およびログイン試行の繰り返しがなされた場合メール通知する。
・完全に暗号化された通信システム。
・さらに、ファイルサーバとmicroSDカードの両方に暗号化された録画画像を保存した上、パスワードを知らなければ、MxMCに録画を取り出すことすらできない。

今後も、ユーザー本位の開発姿勢により生み出された独自のテクノロジーに支えられたMOBOTIXの新製品発表にさらなる期待が寄せられる。

(株)K.J.フェロー(MOBOTIX JAPAN)
TEL 045-227-6174
http://www.mobotix-japan.net