バイオメトリック性能への環境要因影響評価方法検討会の参加企業を募集検討成果を国際標準にすることを目指す

 ユニバーサルロボット(株)は、国立研究開発法人 産業技術総合研究所と「バイオメトリクスを用いた個人認証技術に関して、環境要因が性能に与える影響の評価方法を中心に、性能評価方法を共同で研究する。」ことを目的とした共同研究契約を締結し、バイオメトリック性能への環境要因の影響を評価する手法を討議する検討会を開催することに合意した。
この検討会において、バイオメトリック照合製品が環境要因の変化から受ける性能への影響の評価方法を検討し、成果を国際標準にすることを目指す。こうした検討には、バイオメトリック照合製品を製造または提供する企業だけでなく、バイオメトリック製品の調達や使用する企業の双方からの検討が必要となる。検討会への参加に関する募集要項を産業技術総合研究所 情報技術研究部門のホームページ上に公開し、広く参加企業の募集を開始している。
バイオメトリック製品の性能は、製品が使用される環境によって影響を受けることは良く知られている。バイオメトリック照合製品の性能は、一般的に、他人受入れ率(False Acceptance Rate〔FAR〕)や本人拒否率(False Reject Rate〔FRR〕)として開示される。
通常FARやFRRは、ひとつの定められた環境条件で測定され、多くの場合は当該製品にとって望ましい環境条件で測定される。これらの測定値は製品のひとつの基準となる値ではあるが、使用される環境条件が変わった場合に性能がどのように変化するかの情報は公開されていない現状がある。
特に近年、バイオメトリック製品はスマートフォン上に搭載され、使用されるケースも増えてきている。こうした身近になったバイオメトリック製品に着目し、金融機関などではアプリのログインやオンライン決済など、スマホ上でバイオメトリック製品を個人認証に利用することが、急速に普及している。こうしたFintech分野においては、バイオメトリック製品は、いつでもどこでも認証が求められるため、従来よりも多様な環境で使用されることになると考えられる。光源環境の変化や利用シーンに応じての認証動作、また気温や湿度の変化などのさまざまな環境要因変化による影響が、予めわかることが望ましいと考えられる。
さらに、バイオメトリック照合製品は自動車に搭載されることが検討されたり、屋外での利用も増えてくることが予想されることから、バイオメトリック照合製品がさまざまな環境要因の変化から受ける性能への影響を評価する、標準的な評価方法が必要となっている。
同検討会では、バイオメトリック照合製品が環境要因変化から受ける性能への影響の評価方法を検討し、成果を国際標準提案し、国際標準にすることを目標として、活動する。

◆研究目標
成果を、国際標準提案し、国際標準に意見を反映する。

◆募集要項概要
募集企業:金融機関やカード会社、自動車メーカー、
その他生体認証を調達する企業や政府機関
生体認証製品を製造・提供する企業
活動方法:2017年10月~2018年3月 月1回会議開催(計6回)
参加費用:無料

◆主催
国立研究開発法人 産業技術総合研究所
情報技術研究部門

バイオメトリック環境要因影響評価検討会事務局
(ユニバーサルロボット(株)内)
TEL 03-6264-8309
http://www.itri.aist.go.jp/events/biometrics-wg/index.html