斜め顔、サングラス、経年変化も照合可能 ディープラーニング技術を応用した顔認証サーバーソフトウェアを発売

パナソニック(株)は、新たに展開するディープラーニング顔認証システム「FacePRO」を構成する、ディープラーニング技術を応用した顔認証サーバーソフトウェアの発売を2018年8月より開始する。
世界最高水準の顔照合性能を持つエンジンを核とした、高精度の顔認証ソフトウェアで、従来の顔照合技術では照合が難しかった、左右 45 度や上下30度の顔向きが付いた場合やサングラス等で一部顔が隠れている場合でも照合を可能とした。加えて、顔認証に最適な顔画像を撮像段階から狙って自動調整する「iA(インテリジェント・オート)モード」を搭載し、同梱のベストショット・ライセンスキーをインストールした同社製ネットワークカメラi-PRO EXTREMEシリーズと併用することで、カメラ側で切り出した顔認証に必要な画像(ベストショット画像)のみをサーバー側に送ることが可能になる。同社のコアデバイスと高精度の顔認証ソフトウェアの組み合わせで、顔認証エンジンの性能を最大限引き出し、高い精度の認証を実現する。また、顔認証が困難であった、マスク着用による一部顔が隠れた状態でも照合を可能にする機能拡張を2018年中に予定している。
さらに、同製品とiA機能搭載カメラを組み合わせることで、サーバー負荷が大きい画像解析をカメラ側で行い、カメラ側で切り出したベストショット画像のみをサーバーに送ることが可能になる。これにより、サーバー負荷、ネットワーク負荷が軽減するため、システム全体でのコスト低減につながる。そのため、10台以上のネットワークカメラを接続したシステムの場合、ベストショット機能を使わない従来型に比べ、約40~50%のコスト削減が可能となる。
昨今、IoTやAIの活用が急速に進む中、さまざまな情報を繋げることで、暮らしを便利にしていく取り組みが、あらゆる産業分野において始まっている。それを実現させるための技術の1つとして、ディープラーニング(深層学習)という新しい技術が各分野で応用されている。同社は、このディープラーニング技術をセキュリティ分野での顔認証に応用した。これにより、従来の顔認証技術では困難であった、斜めに向いた顔や経年変化した場合のほか、サングラス等により顔の一部分が隠れている場合でも、照合が可能な技術を開発し、製品に搭載した。
今後、同製品を、映像セキュリティにおける本人確認ソューションとして、公共施設の監視や入場管理など、さまざまなシーンへの活用を図っていくとのこと。

◆主な特長
1.高精度
・NIST(IJB-A)評価による世界最高水準の顔認証エンジン
シンガポール国立大学と共同開発したディープラーニング技術にて、従来の顔照合性能を最大5倍改善した。
ディープラーニングと呼ばれる機械学習手法と誤りを抑制する類似度計算手法を組み合わせた独自のアルゴリズムにより、従来照合が困難であった斜め顔(左右±45度、上下±30度)、経年変化やサングラス、マスク(2018年中に対応予定)等の部分隠蔽の顔の照合が可能となった。
・iA機能とベストショット画像により顔認証エンジンの性能を最大限に引き出し、高い認証精度を実現
iA機能により、カメラがシーンを自動識別して設定を自動で最適化することで、映像の識別性を向上。従来、被写体の動きや逆光で見えにくかった顔などの映像に対し、カメラが自動的に移動物体、移動速度、顔、光量(昼・夜・ヘッドライト)のシーンを検知し、より最適な設定をリアルタイムで行い、対象物のより最適な映像を撮影する。
同梱のキーベストショット・ライセンスキーを、別売の同社製i-PRO Extremeシリーズにインストールすることにより、カメラの前を通過した際に撮影された同一人物の複数枚の顔画像から、顔認証に適した数枚だけをカメラ側で自動的に厳選し、サーバーに送ることができる。これにより、ネットワークに負荷をかけることなく、顔認証に適した高画質画像を送ることができる。

2.システムコスト低減
・ベストショット画像のみの送信でサーバー負荷、ネットワーク負荷を軽減
一般的な顔認証システムの場合、撮影した全画像をサーバーに送り、サーバー側で顔検出、顔認証を行うため、サーバーに負荷が集中する。加えて、全画像を送信する広い通信帯域やその画像を保存するための大容量HDDが必要になるため、システムは大規模になる傾向にある。
同製品とiA機能搭載カメラを組み合わせた同社システムでは、カメラ側で顔検出し顔部分のみを切り出したベストショット画像のみをサーバーに送るため、広い通信帯域が不要になりネットワーク負荷が軽減する。サーバー側では、ベストショット画像を用いた顔認証により、サーバー負荷軽減につながるとともに、HDD使用量低減により1サーバーあたり最大20台のネットワークカメラ接続が可能。
同社システムでは、一般的なシステムで見られるようなサーバーへ膨大な高解像度画像を送る必要がない。これにより、大幅に小さなデータ量で送信コストとネットワーク敷設コストを軽減しながらも高精度な顔照合を実現する。
10台以上のネットワークカメラを接続したシステムの場合、ベストショット機能を使わない従来型に比べ、約40~50%のコスト削減が可能となる。
3.システム拡張性
・最大3万顔の登録可能(オプション。別売)
標準の顔認証サーバーソフトウェア(WV-ASF950)にて、最大1万顔を一括で簡単登録することができ、別売の顔登録拡張キット(WV-ASFE951W)にて、大規模施設向けとして最大3万顔の登録が可能。
・i-PRO監視システムによる統合管理
同社i-PRO監視システム用クライアント・ソフトウェアWV-ASM300、WV-ASE231Wによる統合管理にて、顔検知、顔照合、及びレコーダーの録画映像による追跡を同一GUI内で実現できる。これにより、一般的な顔認証システム専用の運用・管理が不要となり業務の一元化が可能となる。

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