台風24号の災害情報等における事前対応について 訪日外国人を対象に自主調査を実施

(株)サーベイリサーチセンターは、「台風24号の災害情報等における事前対応に関する訪日外国人調査」を実施した。
日本列島を縦断した台風24号では、主要空港や鉄道各社などの公共交通機関を中心として「台風情報に対しての計画運休」が本格的に実施された。また、公共交通機関の対応に準じて多くの大規模小売店等の事業者やイベント主催者等が時間を繰り上げた閉店や中止を決めていた。一方、公共放送機関では気象予警報を多言語で提供するなど、訪日外国人対策も取られた。
しかし、日本人でも情報の収集と理解及びその対応が難しいところで、訪日外国人はどのように情報を収集し、何に困って、どのように行動したかに視点を絞って調査を実施した。

◆調査概要
・調査地点 :羽田空港 国際線出発ロビー
・調査対象 :2018年9月30日時点に日本に滞在した訪日外国人旅行者
・調査方法 :外国語の話せる調査員による質問紙を用いた面接聞き取り調査
・有効回答数:186サンプル
・調査日  :2018年10月3日

◆調査内容
・9/29~10/1の時点での居場所
・台風災害を日本で受けてどのように感じたか
・事前防災対応で刻々と公共機関の停止などが決まっていくが、この状況によりどのような不便があったか
・事前防災対応で情報をどのように収受したか
・収受において宿泊施設や接触した機関は役に立ったか
・役に立った情報と役に立たなかったこと
・事前防災対応や台風で旅程が大きく変更したか
・旅程の変更はどのように実施したのか

◆調査結果の概要
・台風が来ることを知った情報媒体
台風が来ることを知った情報媒体は、「日本のテレビやラジオで」「友人・知人のメールやSNS等で」が共に30.6%、「母国の観光情報等のWEBサイトで」が23.7%と続く、「その他」の回答の中には「母国のTV」等、母国出国前に情報を得ている様子もうかがえた。
・日本滞在中に災害等の情報を受け取る場合、最も適した「情報媒体」
日本滞在中に災害等の情報を受け取るのに最も適した情報媒体は、「日本のテレビやラジオで」が30.1%と最も多く、「友人・知人のメールやSNS等で」が22.0%、「母国の観光情報等のWEBサイトで」が12.9%と続き、今回の台風情報を得た情報媒体と同様の傾向を示した。
・台風接近時の行動
台風接近時の行動は、「インターネットやSNSで情報を得ようとした」が46.2%、「テレビやラジオで台風情報を知ろうとした」が31.7%と情報収集が上位を占めた。他にも「その場で様子をみた」が29.6%、「建物の中に入り避難していた」が24.2%等の避難行動もみられた。
・台風発生時に困ったこと
台風発生時に困ったことは「空港や交通機関が止まった」が26.3%とおよそ4人に1人が交通機関運休の影響を受けていた。一方で「特になし」「影響はなかった」等の回答も31.2%あった。
・公共交通機関の封鎖や運行停止の防災対策について
台風接近に伴い公共交通機関(空港・電車)が封鎖や運行を停止するという防災対策については、「必要だと思う」が74.7%、「まあ必要だと思う」が11.3%と合計で86.0%が肯定的に捉えている。
・災害発生時に希望する対応策
災害発生時に希望する対応は「スマートフォン等で災害・交通・避難情報の提供を多言語でしてほしい」が44.1%、「母国語のマニュアルを配付してほしい」が36.0%、「テレビ等でも英語等で表示してほしい」が35.5%、「避難誘導などわかる言語でしてほしい」が33.9%と、WEB・紙・テレビ・現地でのアナウンス等、様々な媒体・シーンで多言語での情報提供が求められている。
・今回の災害経験後の今後の訪日意向
今回の災害を経験した上で今後の訪日意向をたずねたところ、「今後も日本には来たい」が94.1%と高い傾向を示した。
・母国に帰った際、今回の災害についてどのような内容を話すか
母国に帰った際に、今回の災害について話す内容としては、「大災害なのに大きな混乱が無かったこと」が42.5%、「日本人の対応の素晴らしさ」が24.7%と、災害時の日本人の対応に関するものが上位にあげられた。

(株)サーベイリサーチセンター
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