やけくそ万防日記トピック4  関西万引対策連合会

去る4月23日関西万引対策連合会第1回定期総会に出席してきました。この会は、昨年4月に設立されたもので、その時にも出席し、会の活躍を期待すると述べたものでした。
会には、大阪、兵庫、京都を中心に活動されている、警備業の方々や小売業の面々など20名以上の方が参加しており、関係の県警の担当者も出席しておられました。事務局長は、当機構の山内理事です。関西での万引対策の強化をお願いして、彼に音頭をとってもらい、この会の結成にこぎつけ、順調な滑り出しを見せています。
この1年間に取組んだ、万引防止街頭キャンペーン等の事業報告がなされ、本年度の事業計画が審議されました。今年は、関西地区での万引の現状をより詳しく把握するとともに、小売業の抑止対策の拡充支援、また、関係警察等の各機関との情報交換などを目標に、万引問題への関心を高めるとともに具体的な成果を得るための取組みをしていくこととされました。
私はご挨拶の機会に、「残念だが、今のところ万引対策に顕著な成果を得ているとはいえない状況が続いており、まだ手応えが感じられる状況ではない。しかし、いくつかの点で突破口を開ける状況が生じてきている。課題であった事業者の壁を越えた万引情報の交換・活用の仕組みについて、現在組織的万引犯罪が多発している中京地域の関係会社が集まって協議しており、被害・犯人情報の活用システムの開発が始まり、6月中には完成の見込みである。個人情報保護法に抵触しない犯人情報の交換には制約もあるが、メリットも小さくないと考えている。また、犯人に対する損害賠償請求についても法的な検討も記したパンフを作成し、これを基に多くの会社がこれに参加してくれる動きが生じている。これらを含めて、今年の6月18日に開催する当機構の総会で詳細がお話できると思うので、ぜひご参加を。さらに、小売り事業者の従業員が多く参加する労働組合の全国組織の事務局員が当機構を訪れ、コラボが始まったこと、新しい分野の方が、新しい視点で万引防止を進める必要性を教えてくれたことは我々に大きな勇気を与えてくれている。」などとお話し、会のご活躍ご発展をお祈りした。
多くの地域で、その地域にふさわしいあり方で、万引問題を取り上げる組織がでてくることは嬉しいことである。警察が音頭をとって大きな広がりを示している福島などの経験ももっと広がってほしいし、当機構ももっと頑張り、愛知、福岡など組織的万引犯罪が多発している地域で、継続的な組織を作っていきたいものだと考えています。
最後に、この会の立ち上げに奔走した当機構の山内理事にこれからの決意などを述べていただきました。

(山内理事)
私は「刑事警察官として犯罪処理をしていた経験を役立ててみよう!」と万防機構へ加盟させて頂き理事長はじめ全国の皆様のご指導を頂戴しながら、同時に現在まで社会規範のバロメータとも言える万引犯罪の減少を目標に小売店舗で発生する窃盗行為を現行犯処理してきました。日本は北海道から沖縄まで各地域によって生活習慣等が異なり、実は各都道府県警察の万引犯罪に対する考え方にも格差があり、「(区分けが適切かどうか正確ではないかもしれませんが)関東と関西」ではそれも当然といえます。また、日本社会の変化(特に日本人の倫理観の低下)とともに万引犯罪も様変わりしました。重要なのは小売店側が「変化に対応する姿勢を持つ」ということです。つまり、今までのような「事後処理」ではなく「万引されにくい店舗環境を事前構築すること」が結果的に最善の費用対効果をもたらします。
関西万引対策連合会では小売業者等の会員企業だけでなく地元商店組合や管轄警察署と連携し、「万引ができない店舗環境作り」を最優先課題に取組んで参りますので今後ともご支援を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

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