ロボットが工事現場で歩行者をしっかり見守り、サポート 業界初、交通弱者を識別できる歩行者誘導補助システムを開発

(株)VOLLMONT(フォルモント)ホールディングスは、ロボット技術の利活用により、業界初の交通弱者を識別できる歩行者誘導補助システム「誘導ロボ(R)1号」を開発した。8月以降に同社が行う交通誘導警備の現場にて活用することも同時に発表した。
一般に警備業界では「交通誘導警備」を行う交通誘導員の人手不足や高齢化といった問題があり、一人ひとりの交通誘導員への負担の増加にもつながると言われている。それに備え、同社では、警備保障のプロフェッショナルの育成に特に力を入れ、専用の研修センターとして(株)VOLLMONTアカデミーを設立・運営している。電気・ガス・上下水道といった、ライフラインの老朽化・耐震化対応等、路上工事の実施が引き続き各所で見込まれるほか、2020年の東京オリンピック開催に向かい、工事やインバウンドが増加するなど、「交通誘導警備」への需要は高くなっていくと考えられる。 そこで、このような交通誘導の負担軽減につながるための補助システムとして、ロボット技術の利活用による歩行者誘導補助システム「誘導ロボ(R )1号」を開発することとなった。 このシステムにおいては、工事現場等における、歩行者誘導の適切な業務遂行のために必要となる現場の状況を、自動/半自動でロボットシステムまたは歩行者誘導員へ伝えることができる。その情報の中には、従来「交通弱者」とされ、十分な注意を払う必要がある幼児や障害者といった方々の安全な通行をサポートするための情報も含まれる。このように、交通弱者への注意を喚起できるロボット技術は業界においてはじめての試みとなり、今後の技術活用が大いに期待されている。
同社が交通誘導警備サービスに利活用するロボット技術利活用の交通誘導補助システム「誘導ロボ(R) 1号」 は、歩行者識別機能を搭載した歩行者誘導ロボット。「誘導ロボ(R)1号」は、搭載したカメラと認識プログラムにより歩行者や二輪車 を識別して自動的に注意喚起の音声を流したり、誘導員に歩行者が来たことをタブレット等で知らせる機能がある。これらの機能を用いることで、現場の誘導員の代替手段として利用することが可能であるため、誘導員不足の解消に貢献できると共に、現場を通行する歩行者に良いイメージをもってもらえるような新しい交通誘導のあり方を提示している。

◆主な機能と特長
・業界初のディープラーニングによる交通弱者認識
深層学習(ディープラーニング)により、歩行者を検出し、その人物が警備を行う上で、特に配慮が必要となる交通弱者(車椅子や杖の利用者、幼児、ベビーカー、自転車に乗る人)であるかどうかを認識する。誘導員に対してアラートを発出し、誘導員が必要な対応を取るように促すことができる。
・センサーやプロジェクションを用い、朝から夜間まで終日見守り強化
通行者の接近を確実に把握するために、人感センサーとビジョンセンサー(画像センサー)を搭載している。誘導員は、手元のデバ イス(タブレットやスマートフォン)で、いつでも遠隔から通行者を確認することができ、誘導員が別の通行者の対応をしていても、あるいは 休憩中であっても見落とさない。このように、ヒトの目とシステムの目を双方活用することにより、工事現場の安全性を確保することがで き、夜間には、ロボットから通行者の足元に注意喚起の表示のプロジェクション(投影)を行い、事故が起こりやすい夜間における安全性を向上することができる。
・通行者への工事への理解と現場のイメージアップを演出
搭載する大型のディスプレイとスピーカーは、現場のイメージアップにも活用できる。例えば、幼児に対してキャラクターによる呼びかけやアニメの表示を行ったり、大人には周辺の飲食店店舗の広告を表示したりと、通行者にとってちょっと楽しく役に立つコンテンツを提供できる。遠隔から誘導棒の制御や大型ディスプレイの表示を切り替えられるため、危険を未然に防止したり、工事の内容(「地震に強い水道管に取り替えています」など)を周辺住民へ分かりやすく伝え、工事への理解を深めてもらうきっかけにも利用できる。
・熱中症予防や休憩時間を取りやすくするなど、警備員の「働き方改革」も強力にサポート
やわらかい素材の誘導棒と、大型のディスプレイ、スピーカーを備えている。誘導員に代わって歩行者や自転車などへ「すすめ」や 「止まれ」といった合図を送り、誘導員が遠隔でマイクを通して、常時、通行者からの問い合わせへの回答や声がけを行うこともでき、道案内などを行うことも可能。遠隔から通行者を確認することができることにより、これまでなかなか現場で取りにくかった誘導員の休憩時間も取りやすく、インターバルを効果的に取ることで安全性も高めるものとなる。また、誘導員を夏冬の過酷な環境での警備から解放することにもつながり、特に、夏の熱中症を未然に防ぐ効果は期待されている。
・安全性への配慮とともに少人数での運用を可能にした、使い勝手の良いツール
キャスターと運搬用ハンドルにより、誘導員一人でも設置位置を移動することができ、誘導棒の材質と空気圧による動作制御により、 万一、通行者に当たっても痛くなく、持ち物にも傷をつけることがないなど、「交通誘導警備」の環境を想定した運用性や安全性も高い ものとなっている。

(株)VOLLMONTホールディングス
http://www.vollmont.co.jp/