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公営競技場及びその周辺においての警備業務については、警備業法第2条第1項第2号に規定される交通誘導警備と雑踏警備業務それに同法第1項第1号に規定される施設警備に該当する業務が混在して実施されています。
また警備員が配置される場所において想定される事案はそれぞれ違いがあります。そこで想定される事案等を分けて考えてみることにします。
競技場周辺について
@周辺道路の違法駐車に対する対策
A駐車場出入口等の事故防止のための安全対策
B観客が利用する公共交通機関の駅等における対策
C周辺住民に対する迷惑防止対策
などがあげられますが、競技場にマイカー等で来られた方には違法駐車されないように併設の駐車場までの正確な案内を行い、公共交通機関を利用しての来場者については、その動線において周辺住民に迷惑をかけないよう注意し、交差点横断時においては交通事故防止のための安全誘導等を積極的に実施しなければなりません。
学校や病院等の施設周辺での対応、下校時間における対応等に配慮し、特に子供や高齢者には注意と気配りが必要となります。
競技場施設について
@競技場出入口における雑踏事故防止、その他入退場時におけるトラブル防止
Aレース妨害、レース結果についての判定等への抗議や暴動事案対策
B券購入等におけるトラブル対策
C記念品の配布やイベント等における先着順争いやその他事故防止対策
D選手インタビュー等に対するファン殺到や嫌がらせ等の事案対策
などがあげられますが、一般娯楽客だけでなく熱狂的なファンも多く警備員は接客マナーについても身につけ言葉遣いや姿勢態度に十分注意する必要があります。
大きなレース開催時には、ファンも多く来場され、開門入場時に並んでいた人が走ったりして転倒事故等の危険度も高く、開門に際して事前広報を徹底し警備員が先導して入場させたり、出走表等を配ったりしてできるだけその勢いを止める対策を取ることが事故の未然防止になります。
レース結果に対する不服等により過激なファンが騒ぎ、過去には物を壊したり燃やしたりする事案や暴動に発展したこともあります。
現場での状況観察を冷静に行い正確な情報を連絡し、不適切な行動をする者に対する抑止対策、付近観客が巻き込まれないよう避難誘導等を行い、事案の拡大防止に当たることが必要です。
またノミ行為やスリ・置き引き等の犯罪や、ファン同士のトラブル等もあることからその対応要領についてもよく指導しておかなければなりません。
施設内においては、各施設の案内(発券・換金場所、トイレ、食堂等)や発券締め切り時間等のお知らせについても正確な広報や案内をしなければなりません。
レースの知識もかなり必要です。
また施設には特別観覧席等の別に入場券を購入して入らなければならないゾーンもあり、その確認や案内をして観客をスムーズに入場させることもトラブル防止には欠かせない業務です。
その他の事案対策
遺失物の取扱いや急病人・けが人の発生もありその対応要領の徹底、また前述のトラブルや事案が発生してしまった場合やその他天候の急変、地震や火災、爆破予告等が発生した場合にはどのように対応するのか、現場情報をいかに正確に早く捉え管理者に報告し、関係機関等への連絡など必要的確な対処ができるように日頃からの打合せや模擬訓練をしておくことが大切です。
公営競技場の警備については、主催者との緊密な連携と警備現場それぞれの隊員からの正確な連絡に基づき的確な指示を行い、必要により現場に対する応援が直ちに行える体制を常に構築しておくことが重要なポイントになります。
潟с}ト 取締役事業部長 松村 誠 一 月刊「安全と管理」2008年11月号掲載 |