オプテックス(株)は、夜間や暗闇といった低照度下のカメラ画像を鮮明に映す「監視カメラ専用補助投光器」と、逆光・霧・モヤで視認性が悪くなったカメラ画像を鮮明化する「画像鮮明化装置」の提供を開始した。
監視カメラや監視システムとの連動で、画像の見落としによる事象の発見の遅滞という課題を解決する。 昨今、ネットワークカメラの普及に伴い、監視カメラの需要は防犯用途に留まらず、河川や火山などの防災監視、道路の運行状況監視、建築現場の安全監視など、用途が大幅に拡大、多様化している。
これに伴い、暗闇、逆光、霧、モヤの発生しやすい場所など、屋外のさまざまな環境下で使用され、監視カメラから得られるモニター上の画像が「見えない」「見えにくい」といった事例が増加しているという現状にある。
そこで同社は、悪環境下に設置されたカメラ画像の視認性を向上し、現場の状況を素早く把握できる製品をラインアップした。
◆「見えないを見せる」監視カメラ専用補助投光器「Raytec
Varioシリーズ」
同シリーズは、見えない現場を見せる監視カメラ専用投光器で、夜間や低照度下で撮影される現場において、カメラの画角や距離に合わせて最適な照度を提供する。
また、遠方の対象物をとらえる必要がある場合でも、十分な照射距離と配光で映像をクリアに映し出すことが可能。 監視現場は電源供給が困難な環境であることが多く、昨今のネットワークカメラは多くがPoE対応となっている。
今回ラインアップする新機種は、ネットワークカメラの電源となるPoEハブやインジェクターと電源を共用することが可能となったため、投光器専用の電源工事が不要で、設置費用を削減することができる。
また、光量や点灯照度の遠隔操作が可能となり、設置後の調整を簡略化することが可能。 ◆「見えにくいを鮮明化する」画像鮮明化装置「ForteVisionシリーズ」
同シリーズは、夜間だけでなく、昼間の霧・モヤなどの悪環境下で撮影した画像をリアルタイムに解析し、その結果に基づいて画質を自動的に補正する独自の鮮明化アルゴリズムを搭載している。
1台をレコーダー(DVR/NVR)とモニター間に接続することで、複数のカメラ映像をカバーできるため、監視効率の向上と大幅なコスト削減を可能にしる。 沿岸部や山岳地帯の災害監視、道路や空港の運行状況監視、犯罪捜査用防犯カメラの解析など、昼夜を問わず鮮明な画像が必要な現場に有効。
◆設置想定場所、用途 ・空港の発着監視 ・海岸、国境監視 ・発電所の監視 ・河川、火山などの防災監視
・車両のナンバープレート認識 ・犯罪捜査(録画済み画像の検証) オプテックス(株) 監視カメラ補助投光器 http://www.optex.co.jp/sec/business/raytec_vario/ippoe/index.html 画像鮮明化装置 http://www.optex.co.jp/sec/business/zenic/index.html 2015年10月5日発信 |